奈良県御所市の国史跡「巨勢山古墳群」のうち古墳4基が、ゴルフ場の開発工事で損壊していたことが7日、市教委への取材で分かった。国史跡の開発にあたっては、事前に文化庁の許可を取得することが文化財保護法で義務づけられているが、市教委によると、開発した「秋津原ゴルフクラブ」(御所市)は許可を得ていなかったという。
市教委によると、昨年11月1日から始まったゴルフ場開発で、巨勢山古墳群の史跡エリアのうち約5400平方メートルを工事。5〜7世紀(古墳時代中期〜後期)の古墳約700基のうち4基の墳丘の斜面が削り取られるなどしたという。
市民からの通報を受けた市教委が11月26日に古墳の損壊を確認。直ちに工事の中止命令を出した。
秋津原ゴルフクラブは今年1月、文化庁に報告書を提出し、2〜5月に仮復旧工事を実施。市教委は今月中にも、土木専門家や同ゴルフクラブ関係者を交えた検討委員会を設置し、本格的な復旧案を国と県に提出する方針。
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